2025年6月8日日曜日

冷たい麦茶と、わたし「怒っても、人間だもん」


 おもちゃを投げた息子に、「もう知らない!」と怒鳴ってしまった。

5秒後には、自己嫌悪でいっぱい。

さっきまで一緒に笑ってたのに、どうしてこんなに不器用なんだろう。

 台所に逃げて、冷たい麦茶をコップに注ぐ。

ひと口飲むと、のどをすっと通って、少しだけ気持ちがゆるんだ。

大きく息を吐きながら、心の中でつぶやく。

「怒っちゃった。でも、わたしも人間だもん」

 その言葉に、涙がじんわりにじんで、それと一緒に、少しだけやさしさも戻ってきた気がした。

0 件のコメント:

コメントを投稿

第32話 子育て 秋の気配『新しい朝』

 九月最初の朝。 昨日までと同じ時間に起き、同じように朝食を作り、水筒を用意する。カレンダーを一枚めくったところで、子どもが言った。 「今日から九月だね」 「そうだね」 たったそれだけなのに、新しい月が始まったことが少し嬉しかった。  玄関を出ると、日差しにはまだ夏の強さが残って...