おもちゃを投げた息子に、「もう知らない!」と怒鳴ってしまった。
5秒後には、自己嫌悪でいっぱい。
さっきまで一緒に笑ってたのに、どうしてこんなに不器用なんだろう。
台所に逃げて、冷たい麦茶をコップに注ぐ。
ひと口飲むと、のどをすっと通って、少しだけ気持ちがゆるんだ。
大きく息を吐きながら、心の中でつぶやく。
「怒っちゃった。でも、わたしも人間だもん」
その言葉に、涙がじんわりにじんで、それと一緒に、少しだけやさしさも戻ってきた気がした。
金曜日の夜。夕食の片づけをしていると、子どもが小さな布巾を持ってやってきた。 「お母さん、ぼくもやる!」 昨日、買い物袋を半分こしたことが、まだ嬉しいらしい。 「じゃあ、テーブルをお願いしようかな」 子どもは張り切って拭き始めた。右へ左へ、何度も布巾を動かす。 「できた!」 見...
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