おもちゃを投げた息子に、「もう知らない!」と怒鳴ってしまった。
5秒後には、自己嫌悪でいっぱい。
さっきまで一緒に笑ってたのに、どうしてこんなに不器用なんだろう。
台所に逃げて、冷たい麦茶をコップに注ぐ。
ひと口飲むと、のどをすっと通って、少しだけ気持ちがゆるんだ。
大きく息を吐きながら、心の中でつぶやく。
「怒っちゃった。でも、わたしも人間だもん」
その言葉に、涙がじんわりにじんで、それと一緒に、少しだけやさしさも戻ってきた気がした。
九月最初の朝。 昨日までと同じ時間に起き、同じように朝食を作り、水筒を用意する。カレンダーを一枚めくったところで、子どもが言った。 「今日から九月だね」 「そうだね」 たったそれだけなのに、新しい月が始まったことが少し嬉しかった。 玄関を出ると、日差しにはまだ夏の強さが残って...
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