ひとくちのごめんね「ごめんねのかわりにプリン」


 お昼ごはん中、「こぼさないでって言ったでしょ!」

つい声が大きくなって、息子はしゅんとする。

ああまたやっちゃった…と思いながら、気まずい空気のまま、お皿を片づける。

 ふたり分のプリンを冷蔵庫から出して、スプーンで小さくすくって、息子の前へ。

「ごはんのあとはこれだね」と言ったら、彼の顔がふわっとほころんだ。

 ごめんねって、言えなかったけど、たったひとくちの甘さが、わたしたちの間の空気を、すこしやわらかくした。

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