お昼ごはん中、「こぼさないでって言ったでしょ!」
つい声が大きくなって、息子はしゅんとする。
ああまたやっちゃった…と思いながら、気まずい空気のまま、お皿を片づける。
ふたり分のプリンを冷蔵庫から出して、スプーンで小さくすくって、息子の前へ。
「ごはんのあとはこれだね」と言ったら、彼の顔がふわっとほころんだ。
ごめんねって、言えなかったけど、たったひとくちの甘さが、わたしたちの間の空気を、すこしやわらかくした。
木曜日の夜。夕食を終えるころには、窓の外はもう暗くなっていた。 「暗くなるの、早くなったね」 子どもが窓を見ながら言う。 昨日、二人で見た青と橙色の空を思い出した。少し前まで、この時間はまだ明るかったのに、季節はちゃんと進んでいる。 食器を片づけようとすると、子どもが自分の...
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