きれいになったくつと涙


 朝、靴を履かせようとしたら、「じぶんでやるの!」と息子がむきになる。

でも時間がないわたしは、「もう!いいからママがやる!」とつい手を出してしまった。

 玄関に広がる、沈黙。

急いでるのはこっちなのに、なぜか泣きたいのはわたしだった。

 夜、靴をしまおうとしたら、小さな手でそっと拭かれた形跡があった。

きれいになったつもりの、まだ汚れたままの靴。

 「がんばったんだね」って、胸がつんとした。

わたしも、明日は少しだけ待ってみよう。

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