朝、靴を履かせようとしたら、「じぶんでやるの!」と息子がむきになる。
でも時間がないわたしは、「もう!いいからママがやる!」とつい手を出してしまった。
玄関に広がる、沈黙。
急いでるのはこっちなのに、なぜか泣きたいのはわたしだった。
夜、靴をしまおうとしたら、小さな手でそっと拭かれた形跡があった。
きれいになったつもりの、まだ汚れたままの靴。
「がんばったんだね」って、胸がつんとした。
わたしも、明日は少しだけ待ってみよう。
木曜日の夜。夕食を終えるころには、窓の外はもう暗くなっていた。 「暗くなるの、早くなったね」 子どもが窓を見ながら言う。 昨日、二人で見た青と橙色の空を思い出した。少し前まで、この時間はまだ明るかったのに、季節はちゃんと進んでいる。 食器を片づけようとすると、子どもが自分の...
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