出かける前に着替えを嫌がる息子に、「もう知らない!」と声を荒げてしまった朝。
玄関で、わたしも泣きそうだった。
それでも外に出ると、風がやさしかった。
公園のベンチで、二人並んでジュースを飲んだ。
息子はまだ少し不機嫌で、わたしも無言。
だけどふと、手がふれて、目が合って、なんでもない顔で笑ってくれた。
「泣き顔のままでも、また笑える」
その一瞬があれば、育児の中で怒ってしまう自分も、すこしだけ許せる気がした。
土曜日の午前中。子どもと買い物に出かけた帰り道、いつもの小さな花屋の前で足が止まった。 店先には、秋らしい黄色や橙色の花が並んでいる。 「お母さん、これ、かわいいね」 子どもが指さしたのは、小さな黄色い花だった。 「ほんとだね。お日さまみたい」 すると子どもは、少し考えてから言...
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