今日は朝から怒ってばかりだった。
子どもは癇癪、わたしは余裕ゼロ。
夜ごはんも手抜きで、テレビを見せたまま寝かしつけ。
「育児、もう疲れた…逃げたい」
そんな言葉が心の奥でこだましていた。
寝かしつけのあと、そっと部屋を出ようとしたら、小さな声が聞こえた。
「ママ、ぎゅーして」
わたしはため息まじりに戻って、子どもを抱きしめた。
そのぬくもりが、今日のなかでいちばん静かだった。
「もうだめ」って思った日にこそ、やさしさは小さく灯るのかもしれない。
九月最初の朝。 昨日までと同じ時間に起き、同じように朝食を作り、水筒を用意する。カレンダーを一枚めくったところで、子どもが言った。 「今日から九月だね」 「そうだね」 たったそれだけなのに、新しい月が始まったことが少し嬉しかった。 玄関を出ると、日差しにはまだ夏の強さが残って...
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