今日は朝から怒ってばかりだった。
子どもは癇癪、わたしは余裕ゼロ。
夜ごはんも手抜きで、テレビを見せたまま寝かしつけ。
「育児、もう疲れた…逃げたい」
そんな言葉が心の奥でこだましていた。
寝かしつけのあと、そっと部屋を出ようとしたら、小さな声が聞こえた。
「ママ、ぎゅーして」
わたしはため息まじりに戻って、子どもを抱きしめた。
そのぬくもりが、今日のなかでいちばん静かだった。
「もうだめ」って思った日にこそ、やさしさは小さく灯るのかもしれない。
金曜日の夜。夕食の片づけをしていると、子どもが小さな布巾を持ってやってきた。 「お母さん、ぼくもやる!」 昨日、買い物袋を半分こしたことが、まだ嬉しいらしい。 「じゃあ、テーブルをお願いしようかな」 子どもは張り切って拭き始めた。右へ左へ、何度も布巾を動かす。 「できた!」 見...
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