親子時間「お月見団子と秋の夜」
夜空に丸い月が浮かぶ日、子どもと一緒にお団子を用意した。
まだ残暑の気配はあるけれど、窓を開けると涼しい風が入り、秋の夜の訪れを知らせてくれる。
テーブルに小さなお皿を並べて、白いお団子をのせると、子どもは「お月さまにあげるの?」と興味津々。
「そうだよ、秋の収穫にありがとうって伝えるんだよ」と話すと、子どもはうれしそうに手を合わせた。
月を見ながら、ふたりでお団子をほおばる時間は、なんでもない日常を特別に変えてくれる。
「おいしいね」と笑い合う声に、日々の疲れもすっと和らぐ。
季節の行事を一緒に過ごすことが、子どもの心に小さな思い出を積み重ねていくのだろう。
残暑の中でも、秋を感じられるお月見の夜は、心を満たすやさしいひとときだった。
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