癒やし時間「湯気の向こうの夜」


 夕食のあと、子どもたちが寝静まったリビングで、湯気の立つお茶をいれる。

「やっと、一息つけたな」と思いながら、両手でカップを包む。

静かな部屋に、湯のみの音と時計の針の音だけが響いている。

今日も、いろいろあった。

笑って、怒って、ため息をついて――でも、ちゃんと乗り越えてきた。

そんな自分を少しだけ褒めてあげたくなる。

湯気の向こうでゆらめく灯りが、まるで「おつかれさま」と言ってくれているようだ。

誰かに気づかれなくても、ちゃんと頑張っている自分がいる。

お茶の香りに包まれながら、心のざわめきが静かに溶けていく。

「明日もきっと、大丈夫」――

そう思えるだけで、少しあたたかくなれた。


#お茶時間の癒やし
#ママの夜時間
#心を整えるひととき 

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