子どもの成長「小さな“できた”の瞬間」


 朝からバタバタしていた日。

子どもはなぜかいつもより機嫌がよく、ひとりでブロックを積んで遊んでいた。

私はその横で洗濯物を畳みながら、「助かるなぁ」と思いつつも、心の余裕はあと少し。

 しばらくしてふと視線を向けると、ブロックの塔がいつもより高く積み上がっている。

「すごいじゃん!」と声をかけると、子どもは照れたように笑い、

「きょうはぜんぶじぶんでできたよ」と胸を張った。

 ほんの数センチの塔。

けれど、その塔を見つめると、不思議と胸が温かくなる。

“できること”が少しずつ増えていく姿は、毎日の忙しさの中では見落としがちだ。

 私はそっと隣に座り、子どもの積むブロックを一緒に見守った。

「またひとつ、成長したんだね」

言葉にすると、胸のざわつきがすーっと消えていく。

 大きな変化じゃなくてもいい。

小さな“できた”に気づけた日は、なんだか世界がいつもよりやさしく見えた。


#子どもの成長に気づく
#親子の時間
#小さなできたを大切に 

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