冬の親子時間「朝日の中の深呼吸」


 冬の朝、まだ空気がひんやりとしている時間。

カーテンを少しだけ開けると、差し込んだ朝日が床に細い帯をつくり、

その光に誘われるように子どもがとことこと寄ってきました。

 「ここ、ぽかぽかだよ」と言って床にぺたんと座り込む子ども。

その姿を見ていると、慌ただしい朝の支度の中にも、

ふと心がほどける瞬間ってこんなところにあるんだなと感じます。

 隣に腰をおろし、二人で朝の光に手をかざしてみると、

手のひら越しにほんのり温かさが伝わってきて、

呼吸がゆっくり整っていきました。

 「ママ、今日もいっしょ?」と無邪気に尋ねる声に、

「うん、いっしょにがんばろうね」と返すと、

子どもは満足そうに笑います。

 冬の朝は寒いけれど、

こうして光の中で深呼吸するだけで、

一日の始まりがやさしくなる気がします。

“あたたかさは、作れるもの”──そんなことを教えてくれる朝でした。


#冬の朝時間
#親子の深呼吸
#光のぬくもり 

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