冬の暮らし「湯気の向こうの安心」


 夕ごはんの準備をしていると、

キッチンにふわっと湯気が広がりました。

外は冷たい風が吹いているのに、

家の中だけは、小さな暖炉みたいにあったかい。

 「ママ、いいにおい!」

子どもがキッチンを覗き込んでくる瞬間は、

ふしぎと一日の疲れがほどけていきます。

ただご飯を作っているだけなのに、

家族の“安心”を作っているんだな、と思える時間です。

 料理を混ぜながら、

「今日、どうだった?」と聞くと、

子どもは湯気の向こうで、ゆっくり今日の出来事を話してくれました。

その声を聞いていると、

忙しさで固くなっていた心が少しずつ柔らかくなる気がします。

 慌ただしい12月でも、

こういう“ふだんの温度”があるだけで、

家の中の空気はやさしくなるのかもしれません。

 湯気が立つキッチンで、

今日もなんとかここまで来た自分に、

そっと「よかったね」とつぶやきました。


#冬の暮らし
#キッチンのあたたかさ
#親子の時間 

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