冬の親子時間「朝の小さなぬくもり」
冬の朝は、布団から出るのに少し勇気がいります。
外の空気はひんやりしているのに、
子どもが隣で寝息を立てているだけで、
部屋の温度がふっと上がるように感じます。
「ママ、おはよう…」
まだ半分眠った声で抱きついてくる瞬間は、
忙しい1日の始まりとは思えないほどの静けさとあたたかさ。
その小さな体温が、今日を乗り切る力になる気がします。
朝ごはんの支度をしながら、
トースターの明かりとケトルの音が
いつものリズムを作ってくれる。
慌ただしい12月でも、
“変わらない朝”があることは、
ほんとうにありがたいことです。
たとえ数分でも、
子どもの寝ぼけた笑顔と寄り添う時間があるだけで、
一日がやさしく始まっていく。
「今日も大丈夫。ゆっくりでいいよ。」
そんな声が、心の中でそっと聞こえた朝でした。
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