育児コラム「声をかける温度」


 冬になると、声の届き方が少し変わる気がする。

寒さのせいか、心まで縮こまりやすくて、

つい言葉が短くなってしまう日もある。

 朝の支度で慌ただしい時間。

思うように動かない子どもに、

強い口調になりそうになった瞬間、

ママは一度、深呼吸をした。

そして、ほんの少し声の温度を下げてみる。

 「大丈夫だよ」「ゆっくりでいいよ」

その一言で、空気がふっとやわらいだ。

子どもの表情も、ママ自身の心も、

同時にほどけていくのがわかる。

 立ち止まってみると、

言葉は、正しさよりも温かさで伝わるものだと気づく。

完璧な言い方じゃなくていい。

気づいて、選び直せたこと自体が、もう十分。

 今日もまた、声をかけ直せた。

それだけで、この一日は

少しやさしい色を帯びていく。


#ママの言葉
#育児の気づき
#あたたかい子育て 

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