2026年10月14日水曜日

第75話 子育て 秋の夕方『小さな応援団』


 水曜日の夕方。買い物袋を提げて帰る道で、子どもが私の顔をのぞき込んだ。

「お母さん、足、もう痛くない?」

昨日まで少し重かった足は、すっかり元どおりになっていた。

「うん、もう大丈夫。心配してくれたの?」

「だって、昨日ゆっくり歩いてたから」

そう言って、子どもは私の買い物袋に手を伸ばした。

「ぼく、持ってあげる!」

軽いほうの袋を渡すと、得意そうに歩き始めた。

 でも、しばらくすると袋を持ち替え、少しだけ歩く速さが落ちた。

「重かったら、代わるよ」

「大丈夫。お母さんも、いつも持ってるでしょ」

その言葉に、胸が温かくなった。

 いつも私が守っているつもりだった。でも、この子も私のことを見て、心配して、力になろうとしてくれている。

家に着くと、子どもは袋を置いて大きく伸びをした。

「ぼく、お手伝いできた!」

「うん、すごく助かったよ」

 秋の夕暮れが、窓の向こうでやさしく光っていた。

今日の幸せは、私の隣にいつの間にか育っていた、小さくて頼もしい応援団だった。

今日のこころの花🌼

 今日は誰かの小さな気遣いに目を向けてみましょう。気づいた優しさには、笑顔でありがとうを伝えて。


#子育て
#子どもの成長
#小さな幸せ 

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