育児エッセイ「何もしない贅沢」


 年末が近づくと、気持ちが少し急いてくる。

やることはまだ残っているし、

片づけも途中のまま。

それでも今日は、あえて手を止めた。

 子どもは床に寝転び、

お気に入りの絵本をぱらぱらとめくっている。

私はその横で、温かい飲み物を両手で包んだ。

何も進んでいないようで、

不思議と心は落ち着いていく。

 「今はこれでいい」

そう思えた瞬間、肩の力が抜けた。

ちゃんと休むことも、

家族を大切にする時間の一部なのだと、

ようやく理解できた気がした。

 窓から差し込む冬の午後の光が、

部屋をやさしく照らす。

言葉を交わさなくても、

同じ空間にいるだけで満たされる時間。

 何もしないことは、怠けではない。

心を整える、静かな準備なのだ。


#何もしない時間
#育児の余白
#心を休める 

コメント

このブログの人気の投稿

静寂とポテチと、ママ業

育児の癒し「紅茶と深呼吸」

ミルクとBGMと、わたし