夏休みの午後、親子で海辺を歩いていた。
波が静かに寄せては返し、足元には小さな貝がらがたくさん散らばっている。
「きれい!」
子どもは夢中になって、一つひとつ拾い始めた。
白い貝、ピンク色の貝、小さく丸い貝。
同じように見えても、形も色も少しずつ違う。
「どれが一番好き?」
そう聞くと、子どもは少し考えてから、小さく欠けた貝を手に取った。
「これ。」
「どうして?」
「だって、キラキラしてるから。」
欠けていても、太陽の光を受けて美しく輝く貝がらだった。
私はその答えに、はっとした。
人も同じなのかもしれない。
完璧だから輝くのではない。
失敗したことも、悩んだことも、その人だけの模様になって、やさしい光を放つことがある。
子どもは大切そうに貝がらをポケットへしまった。
「おうちに飾ろうね。」
今日の思い出を持ち帰るように、小さな宝物を抱えて歩き出す。
海風が頬をなで、波の音が静かに響いていた。
夏の一日は過ぎていく。
けれど、心にしまった宝物は、いつまでも色あせることはない。
今日もまた、心に小さな花が咲いた。
今日のこころの花:
今日は身近な「お気に入り」を一つ見つけてみましょう。小さな宝物に気づくことが、心を穏やかにしてくれます。
#親子で見つける夏のしあわせ
#貝がら
#育児とウェルネス

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