2026年8月24日月曜日

第24話 子育て 月曜日『いってきますの背中』


 昨日、子どもと写真を眺めながら、「私も家族の思い出の中にいるんだ」と気づいた。その余韻を残したまま、月曜日の朝がやってきた。

 週の始まりは、やっぱり慌ただしい。朝食を片づけ、水筒を確認し、「そろそろ行くよ」と声をかける。

玄関を出ると、朝顔は花よりも種のほうが目立つようになっていた。夏はまだ暑いのに、季節はちゃんと次へ進んでいる。

いつもの道を歩いていると、子どもが突然、つないでいた手を離した。

「ここから一人で歩く」

ほんの少し先までなのに、その言葉に胸がきゅっとする。

「じゃあ、お母さんは後ろから行くね」

子どもは振り返らず、少し得意そうな足取りで歩いていく。

 小さな背中を見ながら、昨日見た写真を思い出した。抱っこされていた頃、手を引かれて歩いていた頃。そして今、自分から手を離して歩こうとしている。

寂しい。でも、それ以上に嬉しかった。

 角を曲がる前、子どもが振り返って大きく手を振る。

「いってきます!」

「いってらっしゃい」

 手を離すことは、離れていくことではない。

自分で歩けると信じて、少し後ろから見守ること。

夏の終わりへ向かう朝、また一つ、お母さんの心にも小さな花が咲いた。

今日のこころの花🌼

今日は大切な人を少しだけ信じて任せてみましょう。見守ることも、やさしい愛情のひとつです。


#子育て
#子どもの成長
#見守る子育て 

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