朝からなんだかバタバタで、気持ちもどこかピリピリ。
洗濯物を干している途中で、おもちゃを踏んづけて「痛っ!」
思わずイライラが噴き出しかけたとき、リビングから息子の笑い声が響いた。
何がそんなにおかしいのか、ケラケラ笑うその声。
なんだか、それを聞いただけで、怒る気がなくなった。
笑い声って、魔法みたいだ。
泣き声に慣れたこの耳には、笑い声がごほうびに聞こえる朝だった。
九月最初の朝。 昨日までと同じ時間に起き、同じように朝食を作り、水筒を用意する。カレンダーを一枚めくったところで、子どもが言った。 「今日から九月だね」 「そうだね」 たったそれだけなのに、新しい月が始まったことが少し嬉しかった。 玄関を出ると、日差しにはまだ夏の強さが残って...
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