「おさんぽいこうか」と声をかけると、息子がくつしたを探しにハイハイで駆け出す。
見つけたはいいけど、左右バラバラ。
しかも、片方はぬいぐるみの下に。
自分で履こうとするけれど、かかとがどこか分からず悪戦苦闘。
それでも「できたー!」と、ドヤ顔で立ち上がる。
たった一足のくつしたが、こんなにもドラマチックな朝になるなんて――
今日も、いい一日になりそうだ。
九月最初の朝。 昨日までと同じ時間に起き、同じように朝食を作り、水筒を用意する。カレンダーを一枚めくったところで、子どもが言った。 「今日から九月だね」 「そうだね」 たったそれだけなのに、新しい月が始まったことが少し嬉しかった。 玄関を出ると、日差しにはまだ夏の強さが残って...
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