夕食づくりの途中で、子どもが泣き出す。
手はトマトでびちょびちょ。心は焦りでぐちゃぐちゃ。
「もう無理」と思いながらも、手をふいて抱きしめた。
泣き顔をのぞきこむと、こちらをじっと見てる瞳。
「ごはん、ちょっと待っててね」
そう言った瞬間、少しだけ心がほぐれた。
完璧じゃなくても、子どもはちゃんと見てる。
「ママ、がんばってる」って。
それを信じて、今日の自分を許してあげよう。
夕飯が10分遅れたって、大丈夫。
九月最初の朝。 昨日までと同じ時間に起き、同じように朝食を作り、水筒を用意する。カレンダーを一枚めくったところで、子どもが言った。 「今日から九月だね」 「そうだね」 たったそれだけなのに、新しい月が始まったことが少し嬉しかった。 玄関を出ると、日差しにはまだ夏の強さが残って...
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