夕食づくりの途中で、子どもが泣き出す。
手はトマトでびちょびちょ。心は焦りでぐちゃぐちゃ。
「もう無理」と思いながらも、手をふいて抱きしめた。
泣き顔をのぞきこむと、こちらをじっと見てる瞳。
「ごはん、ちょっと待っててね」
そう言った瞬間、少しだけ心がほぐれた。
完璧じゃなくても、子どもはちゃんと見てる。
「ママ、がんばってる」って。
それを信じて、今日の自分を許してあげよう。
夕飯が10分遅れたって、大丈夫。
木曜日の夜。夕食を終えるころには、窓の外はもう暗くなっていた。 「暗くなるの、早くなったね」 子どもが窓を見ながら言う。 昨日、二人で見た青と橙色の空を思い出した。少し前まで、この時間はまだ明るかったのに、季節はちゃんと進んでいる。 食器を片づけようとすると、子どもが自分の...
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