夕飯の支度中、「ママ〜!」と泣き叫ぶ声。
野菜を切る手を止めて駆け寄ると、おもちゃが思い通りにならず怒っていた。
「ママ、怒ってばっかりでごめんね」と思わずこぼすと、
小さな手がわたしの頬に触れた。「だいじょぶだよ」
その一言で、張りつめていた気持ちがほぐれた。
子育てに自信なんて、いまだにない。
イライラも、後悔も、ついてくる。
でも、こうして毎日をやり直せるなら、
それはきっと、悪くない一日。
明日も、今日のつづきじゃなくて、
また一歩、あたらしいスタート。
夕食のあと、冷蔵庫で冷やしていたすいかを切った。 「やったー!」 子どもは赤い果肉を見て、目を輝かせる。 ひと口食べると、「あまーい!」と満面の笑み。 私も一緒に頬張る。 冷たくて、みずみずしくて、夏が口いっぱいに広がった。 すると子どもが、黒い種を指さして言う。 「これ、飛...
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