夕飯の支度中、「ママ〜!」と泣き叫ぶ声。
野菜を切る手を止めて駆け寄ると、おもちゃが思い通りにならず怒っていた。
「ママ、怒ってばっかりでごめんね」と思わずこぼすと、
小さな手がわたしの頬に触れた。「だいじょぶだよ」
その一言で、張りつめていた気持ちがほぐれた。
子育てに自信なんて、いまだにない。
イライラも、後悔も、ついてくる。
でも、こうして毎日をやり直せるなら、
それはきっと、悪くない一日。
明日も、今日のつづきじゃなくて、
また一歩、あたらしいスタート。
九月最初の朝。 昨日までと同じ時間に起き、同じように朝食を作り、水筒を用意する。カレンダーを一枚めくったところで、子どもが言った。 「今日から九月だね」 「そうだね」 たったそれだけなのに、新しい月が始まったことが少し嬉しかった。 玄関を出ると、日差しにはまだ夏の強さが残って...
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