昨日は、子どもに「待ってるよ」と言ってもらった朝だった。その言葉を思い出すたび、いつも頑張る側だと思っていた自分も、ちゃんと誰かに支えられているのだと思えた。
水曜日の夕方。外はまだむっとする暑さで、家に着くころには二人とも汗びっしょりだった。
「ただいまー」
玄関に入るなり、子どもが冷蔵庫へ向かう。
「麦茶、飲もう!」
コップを二つ出そうとすると、「ぼくがやる」と手を伸ばした。
少し心配だったけれど、今日は任せてみる。
慎重に麦茶を注ぎ、一つを私の前に置いた。
「はい、お母さんの」
「ありがとう」
二人で「いただきます」と言って飲む。
冷たい麦茶が喉を通るだけなのに、思わず「おいしい」と声が出た。
窓の外では、夕暮れの風に朝顔の葉が揺れている。花はほとんどなくなり、丸い種がいくつも残っていた。
ほんの少し前まで、私が何でもしてあげていた。
けれど今は、子どもが私のために麦茶を注いでくれる。
大きな成長は、写真を並べなくても分かるものばかりではない。
「おかわりする?」
得意そうに聞く顔を見て笑った。
今日の幸せは、冷たい麦茶一杯。
その味は、いつもより少しだけ甘く感じられた。
今日のこころの花🌼
今日は誰かの「やってみたい」を一つ任せてみましょう。小さな挑戦の中に、思いがけない成長が見つかります。
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