日曜日の午後、子どもといつもの公園へ出かけた。
「今日は、どんぐり四号を探す!」
張り切って歩き始めたけれど、なかなか見つからない。
その代わり、道の端に赤く色づき始めた葉を見つけた。
「これ、持って帰ろうかな」
子どもが手を伸ばしかけて、ふと止まった。
葉の上に、小さなてんとう虫がいた。
「あ、使ってる」
その言い方がおかしくて、二人で笑った。
「じゃあ、これは置いていこう」
しゃがんだまま、しばらく眺める。
九月の風が木々を揺らし、昨日より少しだけ秋色が増えた公園に、木漏れ日が落ちていた。
これまで、どんぐりや朝顔の種を見つけるたび、持ち帰ることが宝物になるのだと思っていた。
でも、持って帰らなくても心に残るものがある。
子どもは立ち上がると、「また会えるかな」と振り返った。
「会えるかもしれないね」
結局、どんぐり四号は見つからなかった。
それでも帰り道、子どもは満足そうだった。
今日の幸せは、ポケットには入らない。
親子でそっと置いてきた、赤い葉っぱの上の小さな命だった。
今日のこころの花🌼
今日は心に残った景色を一つ、持ち帰らずに眺めてみましょう。見るだけでも宝物になるものがあります。
#子育て
#秋の散歩
#小さな幸せ

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