昨日、九月最初の風を見つけた朝。今朝も玄関を開けると、まだ夏の名残を抱えた空気が家の中へ入ってきた。
出かける準備をしていると、子どもが靴の前でしゃがみ込んだ。
いつもなら「やって」と差し出してくる靴ひもを、今日は自分で結ぼうとしている。
一度目は、ほどけた。
二度目も、うまく輪にならない。
時計を見ると、そろそろ出たい時間だった。
「お母さんがやろうか?」
そう言いかけて、昨日までのことを思い出す。
待つこと。任せること。少し後ろから見守ること。
私は言葉を飲み込み、隣にしゃがんだ。
三度目。
小さな指がゆっくり動いて、少しいびつな蝶々結びができた。
「できた!」
顔を上げた子どもの表情は、朝の光より明るかった。
「ほんとだ。できたね」
玄関を出ると、道端に小さな落ち葉が転がっていた。子どもは結んだ靴ひもを何度も見ながら、いつもより少し胸を張って歩いている。
ほんの数分待っただけ。
でも、その数分がなければ、私はこの「できた」に出会えなかった。
子どもが一つできるようになるたび、私も一つ、待てるようになる。
親子の成長は、きっとこうして並んで歩いていくのだ。
今日のこころの花🌼
今日は誰かの挑戦を少しだけ待ってみましょう。「できた」に出会える時間を、大切にしてみてください。
#子育て
#子どもの成長
#見守る子育て

0 件のコメント:
コメントを投稿