火曜日の朝。家を出る時間が、いつもより少し遅くなった。
「急ごう」
そう言って歩き出したのに、子どもの足取りが妙にゆっくりしている。
「どうしたの?」
「葉っぱ、踏んでるの」
見ると、道の端に乾いた落ち葉が何枚か落ちていた。子どもは一枚ずつ狙って、ぱりっ、かさっ、と音を鳴らしている。
時 計が気になった。でも昨日、冷蔵庫の横に貼った絵と、「お母さんといたよ」という言葉を思い出した。
私は歩幅を少し小さくした。
ぱりっ。
今度は私の靴の下で音がした。
「あ、お母さんもやった!」
二人で次の落ち葉を探しながら歩く。ほんの数十秒の寄り道だった。
「秋って音もするんだね」
子どもの言葉に、私はうなずいた。
季節は見るもの、香るものだけではなかったらしい。
忙しい朝だからこそ、少しだけ歩幅を合わせる。それだけで、いつもの道に知らなかった楽しさが見つかる。
今日の幸せは、急ぐ足を少しゆるめたから聞こえた、秋の小さな音だった。
今日のこころの花🌼
今日は少しだけ歩く速さをゆるめて、足元の音や風の音に耳を澄ませてみましょう。
#子育て
#秋の朝
#季節を感じる

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