土曜日の午前中。子どもと買い物に出かけた帰り道、いつもの小さな花屋の前で足が止まった。
店先には、秋らしい黄色や橙色の花が並んでいる。
「お母さん、これ、かわいいね」
子どもが指さしたのは、小さな黄色い花だった。
「ほんとだね。お日さまみたい」
すると子どもは、少し考えてから言った。
「これ、お母さんにあげたい」
「どうして?」
「いつも、ありがとうって言ってくれるから」
昨日、二人で夕食の片づけをしたときのことを思い出した。
「じゃあ、一本だけ買おうか」
家に帰ると、子どもは小さなコップに水を入れ、花をそっと飾った。
「これで、おうちも嬉しいね」
その言葉に、思わず笑ってしまった。
特別な記念日でも、誕生日でもない。ただの土曜日。それでも、誰かを思って選んだ花が一本あるだけで、部屋の景色は少し変わる。
私はいつも、子どもに何かをしてあげたいと思っていた。でも、こうして受け取る幸せもあるのだと気づいた。
窓から入る秋の光が、黄色い花びらを照らしている。
今日の幸せは、小さな花に込められた、子どもの大きな「ありがとう」だった。
今日のこころの花🌼
今日は身近な人へ、小さな思いやりを一つ届けてみましょう。言葉でも笑顔でも、十分な贈り物になります。
#子育て
#親子の絆
#小さな幸せ

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