日曜日の朝。カレンダーを一枚めくると、十一月になっていた。
「お母さん、もう十一月?」
子どもが不思議そうにのぞき込む。
「そうだね。今年もあと二か月だね」
昨日のハロウィンで使った黒い帽子が、まだ棚の上に置いてある。
楽しかった一日が終わり、いつもの日曜日が戻ってきた。
私はカレンダーの予定を眺めながら、少しだけ気が重くなった。
年末までに片づけたいこと。やっておきたいこと。考え始めると、次々に浮かんでくる。
すると子どもが、カレンダーの何も書かれていない日を指さした。
「ここ、何の日?」
「まだ何も決まってない日だよ」
「じゃあ、楽しい日にできるね!」
その言葉に、思わず手が止まった。
予定がない日は、何かをしなくてはいけない日だと思っていた。
でも、この子には、これから楽しいことが起こるかもしれない日なのだ。
午後、二人で近所を散歩した。
道端には、赤や黄色に色づいた葉っぱが落ちていた。
「十一月も、いいことありそうだね」
子どもが拾った一枚の葉を、私に見せてくれる。
「うん、きっとね」
今日の幸せは、新しい月の始まりに見つけた、まだ何も書かれていない未来への小さな楽しみだった。
今日のこころの花🌼
新しい月の始まりに、楽しみにしたいことを一つ考えてみましょう。小さな期待が、毎日を少し明るくしてくれます。
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