昨日の水遊びで濡れたタオルは、朝の風に気持ちよさそうに揺れていた。
日曜日。朝食を終えると、子どもが冷蔵庫に貼った夏の絵を眺めながら言った。
「夏、いっぱい遊んだね」
その一言で、この一か月の景色が次々と浮かんできた。
朝顔が咲いた朝。雨の日の水たまり。二人で見上げたひこうき雲。桃を半分こしたこと。眠る前に読んだ絵本。遠回りして見つけた赤いトンボ。そして昨日の水しぶき。
「何がいちばん楽しかった?」
尋ねると、子どもはしばらく考えてから答えた。
「ぜんぶ」
思わず笑ってしまった。
特別な旅行をしたわけでも、大きな出来事があったわけでもない。それでも、この子にとっては毎日の小さな出来事が、ちゃんと夏の思い出になっていた。
窓辺では、乾いた朝顔の種が風に揺れている。
私は小さな袋を用意し、子どもと一緒に一つだけ種を取った。
「来年、また咲くかな」
「きっと咲くよ」
思い出も、この種と同じなのかもしれない。
心の中に残しておけば、いつか懐かしい笑顔を咲かせてくれる。
夏の終わりに数えてみたら、わが家には思っていた以上にたくさんの宝物があった。
今日のこころの花🌼
今日は最近あった嬉しいことを三つ思い出してみましょう。何気ない毎日の中にも、心の宝物はきっとあります。
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