2026年8月5日水曜日

第5話 子育て 会話『「ありがとう」の種』


 「おかえり。」——昨日の夕方、家族の声に迎えられた温かさが、まだ心に残っていた。

 水曜日の朝は、少し雲が広がり、照りつける日差しもやわらいでいる。いつものように子どもを送り出し、仕事を終えてスーパーへ立ち寄ると、旬のトマトが目に留まった。

夕食のサラダにしようと買って帰ると、子どもが「ぼく、トマト洗う!」と小さな手を差し出した。

 水しぶきを飛ばしながら、一つひとつ丁寧に洗う姿がなんとも微笑ましい。

「ありがとう、助かったよ。」

そう伝えると、子どもは少し照れたように笑った。

その様子を見ていた夫も、「今日のサラダは特別おいしいね」と笑顔を向ける。

たった一言の「ありがとう」。

それだけで食卓の空気がふんわりとやさしくなり、いつもの夕食が少しだけ特別な時間へ変わっていく。

 窓の外では、風に揺れる朝顔が静かに咲いていた。

花は毎日、水をあげてもすぐには大きくならない。それでも少しずつ育ち、美しい花を咲かせる。

家族もきっと同じなのだろう。

 毎日の「ありがとう」は、小さな種のようなもの。

今日蒔いたその種は、目には見えなくても、家族の心の中で少しずつ根を張り、やがて温かな花を咲かせてくれる。

そんなことを思いながら、今日も笑顔で「ごちそうさま」と手を合わせた。

今日のこころの花🌼

 今日は身近な人へ「ありがとう」を一度だけ言葉にして伝えてみましょう。その一言が、心に優しい花を咲かせます。


#子育て
#ありがとう
#家族時間

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