2026年8月4日火曜日

第4話 育児 あいさつ『おかえりの魔法』


 昨日、自分のための五分を大切にしたおかげだろうか。火曜日の朝は、少しだけ気持ちに余裕があった。

 子どもを送り出し、仕事を終えて帰宅すると、玄関の向こうから小さな足音が聞こえてきた。

「おかえり!」

その一言と笑顔だけで、一日の疲れがふっと軽くなる。子どもは今日あった出来事を一生懸命話し始める。保育園で育てている朝顔に新しい花が咲いたこと、友だちと一緒に遊んだこと、小さなカブトムシを見つけたこと。どれも子どもにとっては、大きな出来事なのだ。

夕食の支度をしながら、「そうなんだね」と耳を傾けると、子どもは嬉しそうに何度もうなずいた。

 忙しい毎日では、つい「あとで聞くね」と言ってしまうこともある。でも今日は、手を止めて目を見ながら話を聞いてみた。

食卓には、夫も加わる。何気ない会話と笑い声が広がる時間は、豪華な料理がなくても心を満たしてくれる。

 窓の外では、夕焼けが街をやさしい色に染めていた。

「おかえり」という言葉には、不思議な力がある。

帰る場所があり、自分を待ってくれる人がいる。その当たり前が、今日という一日を優しく締めくくってくれる。

 そんな小さな幸せも、きっと心に咲く一輪の花なのだ。

今日のこころの花🌼

 大切な人の話を一分だけでも手を止めて聞いてみましょう。その時間が、心をつなぐ温かな贈り物になります。


#子育て
#家族時間
#小さな幸せ 

0 件のコメント:

コメントを投稿

第100話 子育て 冬支度『はじめての冬探し』

 日曜日の朝。カーテンを開けると、澄んだ青空が広がっていた。 昨日は立冬。子どもと一緒に秋の宝物を箱にしまい、「次は冬の宝物を集めよう」と約束した。  「お母さん、冬を探しに行こう!」 朝食を終えるなり、子どもが玄関で待っていた。 外へ出ると、風は少し冷たい。でも、公園の木々には...