水曜日の帰り道。昼間の暑さがまだ残っていて、子どもも私も少し疲れていた。
「今日、長かったなあ」
思わず口にすると、隣から「ぼくも」と返ってきた。
いつもなら「もう少しだから頑張ろう」と言うところだけれど、今日は二人で「疲れたね」と笑った。
そのとき、子どもが空を指さした。
「お母さん、半分ずつだよ」
見上げると、西の空は夕焼けの橙色。反対側には、まだ淡い青が残っていた。
「ほんとだ。昼と夜で半分こしてるみたい」
二人で立ち止まって眺める。
昨日は朝露の蜘蛛の巣。今日は二色の空。
同じ道を歩いているのに、毎日違うものが待っている。
「お母さん、どっちが好き?」
「うーん、両方かな」
「ずるい」
子どもが笑った。
疲れた一日は、なかったことにはできない。でも、その中にきれいなものが一つあれば、「疲れただけの日」ではなくなるのかもしれない。
家に着くころ、空の青はすっかり薄くなっていた。
今日の幸せは、子どもと半分こして眺めた、夕暮れの空だった。
今日のこころの花🌼
疲れた日は、きれいだと思えるものを一つ探してみましょう。それだけで今日の景色が少し変わります。
#子育て
#親子の帰り道
#小さな幸せ

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