木曜日の夕方。玄関を開けると、子どもが両手をこすりながら言った。
「今日、ちょっと寒かったね」
昨日、長袖を選んだばかりなのに、夕方の風は思った以上にひんやりしていた。
「温かいもの、飲もうか」
夕食の支度をする前に、お湯を沸かした。子どもには温めたミルク、私は温かいお茶。
二つのカップをテーブルに並べると、白い湯気がゆらゆら上がった。
「雲みたい」
子どもが湯気に顔を近づける。
「熱いから気をつけてね」
両手でカップを包み、「あったかい」と笑う顔を見て、私も一口飲んだ。
帰ったらすぐ夕食。洗濯物を取り込んで、お風呂の準備。
いつもなら、そんな順番ばかり考えていた。
でも今日は、その前に十分だけ寄り道。
外で冷えた体が温まるにつれて、一日の慌ただしさまでゆっくりほどけていく。
夏には冷たい麦茶を一緒に飲んだ。同じ食卓で、今は温かい飲み物を飲んでいる。
季節が変わると、幸せの温度も変わるらしい。
今日の幸せは、「ただいま」のあとに二人で囲んだ、小さな湯気だった。
今日のこころの花🌼
帰宅したら温かい飲み物でひと休み。両手でカップを包み、心と体がほどける時間を味わいましょう。
#子育て
#秋の暮らし
#ほっとする時間

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