水曜日の朝、着替えをしていた子どもが、半袖と長袖を両手に持って迷っていた。
「どっちがいいかな」
窓を少し開けると、入ってきた風が思ったよりひんやりしている。
「今日は長袖でもいいかもね」
「じゃあ、こっち」
袖に腕を通した子どもを見て、私はふと夏の朝を思い出した。汗をかきながら水筒を持ち、朝顔の花を数えて歩いた日々。
昨日は、夏と秋が半分こしているようだと話したばかりだった。
季節が変わる瞬間には、大きな合図があるわけではない。
長袖を一枚選ぶこと。冷たい麦茶ではなく、温かい飲み物が欲しくなること。少し早く暗くなる空に気づくこと。
そんな小さな選択の中で、暮らしはいつの間にか次の季節へ進んでいく。
玄関を出ると、子どもが袖口から手を少しだけ隠して笑った。
「なんか、あったかい」
「よかったね」
その手を握ると、私の手まで温かくなった。
今日の幸せは、長袖の中に見つけた秋と、つないだ手から伝わってきたぬくもりだった。
今日のこころの花🌼
服や飲み物、風の温度から季節の変化を一つ探して、今だけの心地よさを味わってみましょう。
#子育て
#秋の暮らし
#季節を感じる

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