土曜日の午後、子どもといつもの公園へ出かけた。
「今日は見つかるかな、どんぐり四号」
先週の日曜日、探したけれど見つからなかったどんぐりだ。
「見つからなくてもいいんじゃない?」
私が言うと、子どもは首を振った。
「でも、探すのは楽しいよ」
なるほど。それなら、と二人で落ち葉の間をのぞきながら歩いた。
赤い葉、細長い木の実、風に揺れるすすき。目的のものはなくても、立ち止まるたびに小さな秋が見つかる。
公園を一周して帰ろうとした、そのとき。
「あった!」
子どもが木の根元から、小さなどんぐりを拾い上げた。
「四号だ!」
手のひらに乗せて、満足そうに眺めている。
「待ってたのかな」
「ぼくたちが見つけるのを?」
二人で笑った。
すぐに見つからなかったからこそ、今日の「あった!」は少し嬉しい。
欲しいものが、欲しいときに見つかるとは限らない。でも、探す時間まで無駄になるわけではないのだ。
帰り道、子どものポケットから小さな音がした。
今日の幸せは、一週間遅れてやってきた、待望のどんぐり四号だった。
今日のこころの花🌼
すぐに結果が出なくても、今日は楽しめたことを一つ探しましょう。途中の時間にも幸せはあります。
#子育て
#秋の散歩
#小さな幸せ

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