木曜日の夜。夕食を終えたあと、子どもが窓を少し開けた。
「今日は風、冷たいね」
昨日は帰り道で、その風をつかまえようと両手を広げたのに、夜になるとずいぶん冷たく感じる。
「温かいもの、飲もうか」
私は二つのカップを用意した。子どもには温めた牛乳、私はほうじ茶。
テーブルに並べると、白い湯気がゆらゆらと上がった。
子どもが向こう側から私を見る。
「お母さんの顔、雲の中にいるみたい」
「そっちもだよ」
二人でカップに息を吹きかけると、湯気が揺れて、顔が見えたり隠れたりする。
何を話すでもなく、しばらく温かいカップを両手で包んでいた。
一日の終わりには、反省することがいくつも浮かんでくる。でも、今日できなかったことは、明日に置いておけばいい。
今はただ、ここにある温かさを感じよう。
冷たい風が吹くからこそ、わかるぬくもりもある。
今日の幸せは、湯気の向こうで笑っていた、いつもの顔だった。
今日のこころの花🌼
一日の終わりに温かい飲み物を一杯。できなかったことより、今あるぬくもりを感じてみましょう。
#子育て
#秋の夜
#心を休める

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