木曜日の夜。夕食の支度をしていると、窓の外から冷たい風の音が聞こえてきた。
昨日、子どもと眺めた窓ガラスに映る家の灯り。あの温かさを思い出しながら、今夜は具だくさんのスープを作ることにした。
鍋の中では、にんじんやじゃがいもが、ことことと煮えている。
「お母さん、いい匂い!」
子どもが台所をのぞき込んだ。
「もう少しでできるよ」
食卓にスープを並べると、白い湯気がふわりと立ち上った。
「わあ、雲みたい!」
子どもは湯気の向こうから、私の顔をのぞいた。
「お母さんが、ぼんやり見える!」
「じゃあ、雲の向こうにいるみたいだね」
二人で笑いながら、温かいスープを口に運んだ。
今日は少し疲れていた。予定どおりに進まなかったことも、うまくできなかったこともある。
でも、こうして向かい合って食事をしていると、そんな一日の出来事が少しずつ遠くなっていく。
「お母さん、あったまるね」
「うん、心までね」
特別な料理ではない。いつもの野菜で作った、いつものスープ。
それでも、誰かと一緒に味わうだけで、こんなにもおいしく感じられる。
今日の幸せは、湯気の向こうに見えた、子どもの温かな笑顔だった。
今日のこころの花🌼
今日は温かい飲み物や食事を、ゆっくり味わってみましょう。体が温まる感覚とともに、心もほぐして。
#子育て
#秋の食卓
#小さな幸せ

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