土曜日の朝。窓を開けると、思わず肩をすくめるほど冷たい風が入ってきた。
今日は立冬。暦の上では、冬の始まりだという。
「お母さん、もう冬なの?」
子どもが不思議そうに尋ねた。
「そうみたい。でも、まだ秋の葉っぱがいっぱいあるね」
リビングには、二人で作った「秋の美術館」が飾られている。
昨日、少し色の変わった葉っぱを写真に残したばかりだった。
「ねえ、冬になったら、この美術館はどうするの?」
「どうしようか。そろそろ片づける?」
すると子どもは、少し考えてから言った。
「じゃあ、秋のお引っ越しをしよう!」
二人で小さな箱を用意した。
拾ったどんぐり、散歩で見つけたきれいな小石、そして、乾いた葉っぱ。
一つずつ箱に入れながら、子どもが思い出を話してくれる。
「このどんぐり、ベンチの近くで拾ったんだよね!」
「そうだったね。あの日は風が気持ちよかったね」
箱がいっぱいになるころには、二人ともすっかり笑顔になっていた。
「お母さん、秋って楽しかったね」
「うん。でも、冬もきっと楽しいよ」
子どもは箱のふたをそっと閉じた。
「じゃあ、次は冬の宝物を集めよう!」
季節が変わることを、少し寂しく感じていた私。
でも、終わることばかり考えなくてもいいのかもしれない。
今日の幸せは、秋の思い出を大切にしまいながら、新しい季節を楽しみにできたことだった。
今日のこころの花🌼
今日は過ぎゆく季節の楽しかった出来事を一つ思い出しましょう。そして、新しい季節の楽しみを探してみてください。
#子育て
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#季節の小さな幸せ

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