金曜日の夕方。子どもと家に帰ると、リビングの壁に飾った「秋の美術館」が目に入った。
「お母さん、葉っぱが変わってる!」
子どもが絵の前に駆け寄った。
見ると、火曜日に拾った赤い葉っぱの端が、少しくるりと丸まっていた。
黄色い葉っぱも、前より茶色い部分が増えている。
「枯れちゃうのかな……」
子どもの声が、少し寂しそうになった。
私は隣にしゃがみ込んだ。
「そうだね。葉っぱも、少しずつ変わっていくんだね」
「じゃあ、この絵、なくなっちゃう?」
その問いに、すぐには答えられなかった。
せっかく作った作品だから、できればずっと残しておきたい。
でも、自然のものは、いつまでも同じ姿ではいられない。
すると子どもが、突然ひらめいたように言った。
「お母さん、写真を撮ろう!」
スマートフォンを取り出すと、子どもは絵の隣に立ち、にっこり笑った。
「これで、今日の葉っぱも残るね!」
私はシャッターを押した。
写真には、少し色の変わった葉っぱと、変わらない子どもの笑顔が写っていた。
「明日も撮ろうか」
「うん! 毎日違う美術館だね!」
変わってしまうことは、寂しいだけではない。
昨日と違う姿に気づけるのも、一緒に過ごしているからこそ。
今日の幸せは、少しずつ変わる宝物を、今のまま大切にしようと思えたことだった。
今日のこころの花🌼
今日は身近な人や景色の小さな変化を一つ見つけてみましょう。今だけの姿を、優しい気持ちで大切に。
■タスク4(タグ)
#子育て #親子の思い出 #小さな幸せ

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