木曜日の朝。リビングの壁には、昨日飾った「秋の美術館」がある。
赤や黄色の葉っぱで作った絵を眺めながら、私は朝食の片づけをしていた。
すると、子どもが椅子を持ってきて、絵の前にちょこんと座った。
「何してるの?」
「美術館のお客さん!」
そう言って、腕を組みながら真剣な顔で絵を見つめている。
「この太陽、いいですねえ」
急に大人びた口調になったので、思わず吹き出してしまった。
「ありがとうございます。作者も喜びます」
私が答えると、子どもは得意そうに笑った。
そのあと、私にも椅子を勧めてくれた。
「お母さんも、お客さんになって!」
洗濯物を干さなくては。出かける準備もしなくては。
そう思ったけれど、私は隣に座ることにした。
二人で並んで眺めると、昨日まで気づかなかったことが見えてきた。
赤い葉っぱの端が少し丸まっている。黄色い葉っぱには、小さな茶色の点がある。
「葉っぱも、ちょっとずつ変わるんだね」
私が言うと、子どもはうなずいた。
「じゃあ、毎日見に来よう!」
忙しい毎日では、何かをすることばかり考えてしまう。
でも、立ち止まって眺めるだけの時間にも、ちゃんと楽しさがある。
今日の幸せは、子どもが用意してくれた、何もしないで楽しむ小さな美術館の時間だった。
今日のこころの花🌼
今日は身近なものを一つ、ゆっくり眺めてみましょう。いつもと違う小さな発見を、心の中で楽しんでください。
#子育て
#親子の時間
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