昨日聞いた風鈴の音を思い出しながら、月曜日の朝はいつもの慌ただしさで始まった。
朝食を片づけ、水筒を用意し、洗濯機を回す。「そろそろ出るよ」と声をかけたところで、子どもが「あっ」と立ち止まった。
「ハンカチ、忘れた!」
またか、と思いかけて、ふと昨日の穏やかな時間を思い出す。
「じゃあ、一緒に探そうか」
少し前なら、「早くして」と言っていたかもしれない。けれど今日は、ほんの少しだけ待てた。
子どもは自分の引き出しを開け、ようやくお気に入りの青いハンカチを見つけた。
「自分で見つけたよ!」
得意そうな顔を見て、思わず笑ってしまう。
玄関を出ると、朝顔の葉が夏の光を受けて揺れていた。花の数は少し減ったけれど、その隣には小さな種のふくらみができている。
咲くことだけが、成長じゃない。
子どももきっと同じなのだろう。
できなかったこと、忘れてしまったこと。その一つひとつも、自分で考え、自分でできるようになる途中にある。
いつもの道を歩きながら、つないだ小さな手を少しだけゆるめた。
「行ってきます!」
駆け出す背中を見送りながら、私も心の中でつぶやいた。
今日も、きっと悪くない一日になる。
今日のこころの花🌼
誰かの小さな失敗を、今日は少しだけ待ってみましょう。その時間が「自分でできた」を育ててくれます。
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