昨日の帰り道、子どもは「うまくできなかったことがあった」とだけ話した。何があったのか気になったけれど、それ以上は聞かなかった。
金曜日の夕食後。私が洗った食器を拭いていると、隣で子どもがぽつりと言った。
「昨日ね、みんなの前で間違えたの」
手を止めそうになったけれど、そのまま皿を拭きながら「うん」と答えた。
「ちょっと笑われた」
胸がきゅっとした。すぐに「誰に?」「先生は?」と聞きたくなる。でも、今はこの子が自分から話している。
「恥ずかしかったんだね」
「うん。でも今日、もう一回やったらできた」
見ると、少し照れた顔で笑っていた。
「そっか。もう一回やったんだ」
それだけ伝えると、子どもは嬉しそうにうなずいた。
窓の外からは、秋の虫の声が聞こえている。
親だから、何でも知っていたい。困っていたら、すぐ助けたい。
でも、話したくなるまで待つことも、この子を信じることなのかもしれない。
昨日、無理に聞き出さなくてよかった。
子どもには、自分の気持ちを自分の言葉にする時間が必要なのだ。
今日の幸せは、「できた」ことよりも、話してくれたこと。
「聞いてくれてありがとう」
そう言うと、子どもは少し不思議そうに、そして嬉しそうに笑った。
今日のこころの花🌼
今日は誰かの話を答えや助言で急がず、最後まで聞いてみましょう。待つことも、相手を大切にする時間です。
#子育て
#親子コミュニケーション
#子どもの気持ち

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