月曜日の朝。昨日作った「どんぐりのおうち」は、食卓の端に大切そうに置かれていた。
「ここ、お母さんが描いた木」
子どもが指さす。たった一本描いただけなのに、ちゃんと覚えているらしい。
「覚えてたの?」
「だって、一緒に作ったから」
その一言を胸にしまって、慌ただしい一日が始まった。
夕方、帰宅すると、私は洗濯物を取り込み、夕食の支度へ。子どもは食卓で絵を描いていた。
「お母さん、見て」
「ちょっと待ってね」
そう答えてから、昨日のことを思い出した。
私は火を弱め、子どもの隣へ行く。
画用紙には、大きな木と、二人らしい人が描かれていた。その横には、小さな丸が一つ。
「これ、どんぐり一号?」
「うん。それでね、ここがお母さんの場所」
子どもが指したのは、自分の隣だった。
胸の奥が、ふっと温かくなる。
一緒にいる時間は、長さではないのかもしれない。ほんの数分でも、心を向けた時間は、子どもの中にちゃんと残っている。
「ありがとう。お母さん、ここがいいな」
子どもは満足そうに笑った。
忙しい月曜日。
今日の幸せは、画用紙の中に残してくれた、私の小さな居場所だった。
今日のこころの花🌼
今日は大切な人のそばで、ほんの数分だけ手を止めてみましょう。心を向ける時間を大切に。
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