月曜日の朝、玄関で靴を履いていた子どもが、ズボンのポケットを確かめた。
「あ、今日は何も入ってない」
昨日までなら、そこにはどんぐりが入っていた。四号までそろった宝物は、今朝は机の上の「どんぐりのおうち」で留守番している。
「空っぽもいいんじゃない?」
私が言うと、子どもは不思議そうな顔をした。
「どうして?」
「今日見つけるものを入れられるから」
家を出ると、風が少し冷たかった。歩道には黄色い葉が一枚、昨夜の雨粒を乗せて光っている。
子どもはしゃがんで眺めたけれど、拾わなかった。
「これは、ここに置いとく」
そして立ち上がると、空っぽのポケットをぽんぽんと叩いた。
「まだ入るよ」
その言葉に、私は笑った。
心も同じなのかもしれない。思い出を大切にすることと、新しいものが入る余白を残しておくこと。その両方があっていい。
月曜日は、一週間の始まり。
まだ何が起こるかわからない空白が、今日は少し楽しみに思えた。
今日の幸せは、何も入っていないからこそ広がっていた、ポケットいっぱいの余白だった。
今日のこころの花🌼
予定を詰め込まず、今日は少しだけ余白を残してみましょう。そこに新しい幸せが入ってくるかもしれません。
#子育て
#心の余白
#小さな幸せ

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