水曜日の夜、カレンダーを見た子どもが言った。
「今日で九月、終わり?」
「そうだね。明日から十月」
「早かったねえ」
大人みたいな言い方がおかしくて、私は笑った。
八月の終わりには、朝顔の種を小さな袋にしまった。九月には、どんぐりが四つ増えた。でも、この一か月で増えたものは、それだけではない。
長く伸びた二人の影。窓の外の虫の音楽会。温かい飲み物から上がった湯気。道端の黄色い花。そして昨日、一緒に眺めた金色の夕焼け。
「九月、何が一番楽しかった?」
そう聞くと、子どもは少し考えてから言った。
「いっぱいあって決められない」
「お母さんも」
二人で顔を見合わせて笑った。
幸せは、一番を決めなくてもいいらしい。
大きな出来事がなくても、毎日の中で拾った小さなものが、気づけば心をいっぱいにしてくれる。
窓の外から、秋の虫の声が聞こえた。
明日から十月。まだ知らない毎日が始まる。
今日の幸せは、九月を振り返ったとき、「楽しかった」が一つに決められないほどあったことだった。
今日のこころの花🌼
今月の嬉しかったことを三つ思い出してみましょう。小さな幸せを数えて、明日の自分へ渡してあげましょう。
#子育て
#9月の振り返り
#小さな幸せ

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