2026年8月13日木曜日

第13話 子育て 夏空『ひこうき雲』


 昨日の雨が空気をきれいにしてくれたのだろう。木曜日の朝は、どこまでも澄んだ青空が広がっていた。

 子どもを送り届けた帰り道、いつもの公園のベンチに少しだけ腰を下ろす。朝顔は雨粒をすっかり乾かし、また元気に花を開いている。

そのとき、空を一本のひこうき雲がゆっくりと伸びていった。

子どもがいたら、「飛行機だ!」と指をさして喜んだだろう。そう思うと、思わず笑みがこぼれる。

 毎日同じ道を歩いているつもりでも、昨日は雨、今日は青空。そして空には、昨日にはなかったひこうき雲。

「同じ日は一日もないんだ。」

そんな当たり前のことに、今日あらためて気づいた。

 夕方、保育園へ迎えに行くと、子どもが空を見上げながら言った。

「お空に白い線があったよ。」

どうやら、あのひこうき雲を子どもも見つけていたらしい。

「きれいだったね。」

たったそれだけの会話なのに、同じ空を見ていたことが嬉しかった。

 家へ帰ると、朝顔が夕風に揺れている。

毎日は忙しく過ぎていく。それでも、同じ空を見上げて「きれいだね」と言い合える時間がある。

そんな何気ない瞬間こそ、家族の心をそっと結んでくれる宝物なのだと思った。

今日もまた、夏空の下で心に一輪の花が咲いた。

今日のこころの花🌼

 今日は一度だけ空を見上げてみましょう。同じ空を見ている誰かを思う時間が、心をやさしくつないでくれます。


#子育て
#夏空
#小さな幸せ 

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