2026年8月15日土曜日

第15話 子育て 夏休み『手づくりの時間』


 昨日、夕焼けを眺めながら歩いた帰り道。その穏やかな時間が心に残っていたからか、土曜日の朝は少しだけゆっくりと始まった。

窓を開けると、朝顔は今日も新しい花を咲かせている。子どもはその花を見つけると、「今日は何して遊ぼうか」と目を輝かせた。

 遠くへ出かけなくてもいい。

そう思い、色紙や折り紙、色鉛筆をテーブルに並べる。

「今日はおうちで夏を作ろう。」

子どもは夢中になって、青い空やひまわり、大きなセミ、そして紫色の朝顔を一枚の画用紙いっぱいに描き始めた。

「これは、お母さんね。」

少し照れくさそうに描いてくれた笑顔の絵に、胸がふんわり温かくなる。

 上手かどうかなんて関係ない。

その絵には、今日という一日がそのまま詰まっていた。

午後、描き終えた絵を冷蔵庫に貼ると、子どもは何度も振り返って嬉しそうに眺めていた。

作品を飾ったのは壁ではなく、思い出だったのかもしれない。

 夕方、公園から吹く風が部屋へ入り、画用紙をやさしく揺らす。

お金をかけなくても、特別な場所へ行かなくても、一緒に笑い、一緒に何かを作る時間は、家族だけの宝物になる。

 今日もまた、小さな幸せが一枚の絵になって、心の中に飾られた。

今日のこころの花🌼

 今日は誰かと一緒に何かを作ってみましょう。形に残る思い出は、心にもやさしく残っていきます。


#子育て
#夏休み
#家族時間 

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